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ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
 

誤字等気になることがあり
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御礼文でヤンデレだらけ




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今日はボマスですね
どうせだから、俺は趣味に走るぜ…!
ということでアカイトとカイトとルコの俺得チョイス
つっこんじゃいないけども後半やや卑猥なのでご注意





せっかくの休日だから、とカイト達の家に遊びにやってきたのだが、その入口、まさにインターホンを押そうとした時にルコがとぼけたような声を上げる。

「どうかしたのか」
「いや、俺今思い出したんだけど、テトって今日たしかカイコとかと買い物行くんじゃなかったっけ?」

自分より背の高い位置にある顔を見上げ、テトは考える。たしかに、その予定はあるがそれは来週の事だったはずだ。
それを伝えるが、ルコは確かに今日だったと言葉を重ねる。

「連絡してみたら?」
「たしかにそうだな。ここでルコと言い合っていてもしかたない」
家に遊びに行くだけだからと鞄は持っていない。服のポケットをあさり携帯を探す。が、不思議なことに見つからない。
自分の服をがさごそと探るテトを見て、ルコは気付かれないように笑ってから、深刻そうな顔をする。

「携帯忘れた?どうする?カイコのことだときっと待ってるよ」
「ふむ・・・・・・忘れたものはしかたがないな。しょうがない、一回家に帰る。それから連絡しよう」「そっかー。じゃあさ、俺はちょっとカイト達からかってから帰る。テトが遊び行くんだったらヒマだし」
「わかった。じゃあまた」

ぶわりと悪魔のような冗談そのものといった翼を広げ、空に飛び立つテトを笑顔で見送る。
その姿が見えなくなったところで、ルコは忍び笑いを浮かべ自分のポケットから一つの携帯電話を取り出す。黒に青いラインが入ったそれは、テトのものだ。

「さあさあ、可愛いお姉様には見せらんないもんを見物にいきましょうかねぇ」

玄関前から移動し、一つの窓の下で足を止める。家の住人はほとんど出払っているようで、声が聞こえるのはあの部屋からだけだ。
テトもそれが聞こえていただろうが、特に何の声か気にしていなかったのだろう。あのままインターホンが鳴り響いたら、こいつらはどうなっていたのか。
その醜態を想像するだけで笑いが漏れるが、大切な大切な姉に変なものは見せたくない。それに、どちらかというとこういうものは自分の管轄だとルコは自負していた。
にやにやと緩む頬をそのままに、ルコは突入の前にもう一度耳をすます。先程予想した通りの展開のようだった。普通の人間には聞こえないとはいえ、少々うかつなのではと思う。面白いから、ルコはむしろ推奨するが。
窓を見上げる。聞こえてきたのは、ルコとテトにとって身内のような、二人の男の声だった。

「お前、もっと力抜けよ。緊張してるとやりにくい」
「誰もお前にやってほしいとか言ってなっ・・・んっ」
「そんなこというのかぁ?今まで寂しく一人でやってたくせに」
「べ・・・つに、自分で、でき る・・っん、」
「ばぁか。自分でやるより人にやってもらった方がいいって、わかってんだろ?カイト」
「っぁ、 アカ イト・・・」

ここまでくればもう確定だろうと、ルコは靴を脱ぎ、軽やかに地を蹴った。音もなく窓枠に足をかける。
昼間だというのにしっかりとひかれたカーテンがまた。けれど鍵はかけわすれたらしい。壊すことも一応考慮に入れていたが、後で怒られる要素が減る分には大歓迎だ。
欲の字を冠する者として作られた以上首つっこむしかないよねー!とルコはなんの躊躇もなく窓を開けて部屋の中に入り込んだ。

色違いの目に映るのは、ベッドの上でアカイトがカイトを後ろから抱えこむようにして座った光景。
申し訳程度のブランケットが膝にかけられているが、そこにはアカイトの手がもぐりこんでいる。
カイトの眉は悩ましげにしかめられ、顔は赤く染まっていた。その耳をゆるゆるとはんでいた口が、不機嫌そうな声を吐く。

「帰れ」
「だいじょぶだいじょぶ、邪魔しないから」
「んぁ、っ、ルコ・・!!」

思考は蕩けていてもやはり聴覚は機能しているのか、声を聞いてようやくルコの存在にカイトは気付く。
かわいそうなくらいに青い瞳を驚愕に見開き、表情が凍りつく。しかしすぐに顔の赤みが増し、どうにかしてこの状況を脱しようと暴れ始める。
はぁ、と溜息をついてアカイトは暴れる体を羽交い締めにしながらカイトの肩に顎をのせる。

「もうこの時点で邪魔だっての。あーあー、また振り出しだ」
「あ、ごめん。萎えちゃった?でもカイトって見られた方が好きかと思ったんだけどなー」

近付き、ルコがブランケットをめくろうとすると、カイトは今まで暴れていた腕を使いすぐにそれを剥がされないよう押さえる。
ぶるぶると震え、羞恥やら甘やかな熱の名残やらで潤んだ瞳がルコを睨みつける。

「お、お願いだから、帰れ!」
「えー。俺なにもしないよ?見せるくらいへるもんじゃないしいいじゃん」
「ほん、と!やめ、も、やだ ぁ」
「カイトはかわいいなぁ」

額にキスするくらいなら、なにかしたうちに入らないかななどとルコが考えていると、アカイトが小さく声を上げる。
見れば、不機嫌そうな顔に代わって意地の悪い笑みが浮かんでいた。

「ルコ、やっぱ見てるだけならいてもいい」
「なにいってんのアカイト・・・!」
「え、てことはやっぱり?」
「当たりだったっぽい」

もぞりとブランケットの下でアカイトの手が動く。それに反応し小さな声と共に青い髪が跳ねた。

「やぁ、っの、へんたい・・・っ!」
「まぁ、認めたっていいけど、カイトのが変態だろ」

表情を隠すように顔が俯くが、ブランケットから引き出された手がその顎を掬い、無理矢理後ろを向かせる。
首を痛めかねないにもかかわらず、アカイトはその口に噛み付く。
咥内を思う存分なぶり、口を離せば荒くなった息が落ちた。

「痛いのも見られるのも好きだし、ほんと変態だよ」

笑いを含んだ声にも、与えられる刺激のせいでうまく反論できない。途切れ途切れに、もうやだとつぶやく。その声は確かに二人に届いていたが、完全に黙殺された。
他の家族が帰ってくるには時間は有り余っている。
おしまいは、まだまだ先だった。


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