ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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うろたんだーでほのぼの
辺りが明るくなっているのに気付いて目を覚ます。
自分の部屋のベットで目覚めたのはだいぶ久しぶりな気がする。
あ、いや、朝帰りとかそういうのじゃなくて、
最近は作戦室でいつのまにか寝ちゃってたから。別に変な意味じゃない。
とにかく、自分の部屋っていうのは見慣れなくても落ち着くものらしい。
くわぁ、とあくびが一つ。
いつもなら起きてすぐ、Aさんのところに新兵器開発について話しに行ったり、作戦室に篭ったり作戦を指揮したりで忙しいけど、今日は休日。やることなしだ。
やりたいことは、忙しく動いてる時にはたくさんあったけど、いざ時間があるときになると何がしたかったかすっかり忘れてしまった。
とりあえず朝アイスでも食べよう。
ベットから下りようとして気付いた。足が動かない。
何故かって?そりゃあ我が麗しきお姉様のメイコ様がいるからさ。
別に同じ部屋を使ってるわけじゃないから、どうやら昨日酔っ払って帰って来て部屋を間違えたみたいだ。
そのあげく人の足の上で丸くなって寝ている。どこの猫だよ。
メイコの格好は、メイコの趣味と卑怯技のおかげで普通に立っててもギリギリなのに、こう、自分の膝の上で寝られると、
いつもはあまり目がいかないところまで目がいってしまうというか、胸に奪われがちな視線が他のところまで行き渡るというか、スカート危なあああああああ、これは新手の卑怯技ですかメイコさん?!
あ、だめだ。別に俺はVOCALOIDだからそういう気分にはなったってなんにもなんないはずなんだけどこれは精神的にマズイ気がする!!あーもう寝ぼけてすりよらないで!!
しかも足を動かそうにもこのお方、さりげなくがっちり掴んでるし、無理に起こしたら大変なことになるというのはこの左頬が覚えてる。
しょうがない。
上半身を後ろに倒すとぼふっと音がなる。これで起きないかなーとか思ったけどやっぱり駄目だった。
いいよもう。どうせ今日はなにもないし。ジャスティスには今日は休むって手紙を送っといたから、村田のことだ。今日は特に何もしないだろう。
さっきまで寝てたのになぁと思ったけど知らないふりして目を閉じる。
はー。朝アイス食べたらAさん達のとこ行ってそのあと新しいわさびの使い方でも考えようと思ったのに。
あれ、気付いたけどいつもとそんなかわんないなこの予定。
そういえば最後に歌ったのはいつだっけか。最近いろいろ忙しくてさっぱりだ。
でもまあ、今日はいいだろう。メイコも動いてくれないし。動けないし。
昔歌った歌を思い出してるうちに、結局俺は寝た。
カイトは寝たみたいだ。まさかこの弟、こんな手にひっかかるとは。
ゆっくりと起き上がり、音を立てないよう部屋からでる。そのままリビングにいくとミク達が待機していた。
「お姉ちゃん、作戦成功した?」
「成功成功ー。ちゃんと寝てるわ。たぶん起きたらまたいろいろやり始めるつもりだったみたいよあのバカイト。」
「カイトにぃは頑張るよねー。」
「そうそう。だけどリンはもっと頑張っていいと思うけどねー」
「レンだって私一緒にいるくせに!!」
「まあまあ。」
今回の、[なにがなんでもカイトを休ませよう]作戦は、ミクがいい始めたこと。
たしかに、カイトはここ最近はとくに忙しそうにしてた。別に、リーダーであるカイトは直接動かなくたっていいのに、わざわざ作戦の実行まである程度の範囲だとヤツはやってしまうから、変に器用な弟がちょっと心配だったし、私はそれに賛成した。というかみんな賛成だった。しかし、
いったい何を考えているのやら。
「でもま、これできっとまたしばらく起きてこないでしょ。」
「作戦成功だね!!」
「どうしようかな、俺。カイトにぃにアイスでも買いに行っとこうかな。」
「あ、じゃあ私もいく」
「わたしもー」
「メイコねぇは?」
「んー、万が一ってこともあるし、私は残ってるわ。」
「そっかー。じゃあ行ってくるね。」
行ってきまーすと声を揃えた三人を見送って、一人ソファに転がる。
別にカイトが何考えてても、それはマスターの為になることでしょうからいいけれど。
やっぱり姉としては頼ってほしいのよ弟よ。
こういえばどうせ、あのおバカは、充分頼ってるよとか言うだろうけどね。
あの後結局カイトが起きたのは6時過ぎ。
なんだかすごい焦ってたけど、別に大丈夫でしょう?
だって今日はお休みの日。あとでAさんもDさんも呼んで、みんなでゆっくりしましょう。
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