ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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なんか日頃迷惑かけたりなんたりしてる人のはまりものをかいてその人をびっくりさせよう!なバトンらしいですよ。アンカーは避けてなるべく回せとのこと。
たぬぃはりつさんからシモンさんを頂いたので、ろく(仮)さんに日頃の感謝と応援をこめて、
某国漫画のヒーローとファンタジーな人を書いてみましたよ。
撃沈した感はいなめないけど努力はしたんだ!
そんな感じで続きからどうぞ。各キャラの名前は出てないけどなんとなくわかる、はず。
ろくさんに捧げますよ!このバトンと一緒に!!
呼び出された場所が見えてきたと思えば、座り込んだ不審な男がぶんぶんと俺に手を振っている。
さっきの電話の声からして予想はしてたけど、またか、と笑ったら、男はよろりとしながらも立ち上がり、ふらふらと駆け寄ってくる。
俺と似ているけど、ちょっとちがう質の髪が風にぱたぱたゆれていた。
「なぁ、こんなとこでなにしてんだ?」
「君が呼び出したんだろ?迎えにこいってさ」
「んー、そうだったかもな!」
「それじゃあ、帰ろうか」
「あぁ!」
えへへ、といつもとは違う崩れた笑い。完璧なよっぱらいだ。
歩いていても、あっちによろりこっちにふらりと危なっかしくてしょうがない。これは、昏倒させて引きずっていったりした方が早く帰れるんじゃないか?。
でもさすがにそれをしたら後で面倒かな、なんて良心を大奮発して、しょうがないからおぶっていってあげることにした。映画の途中が気になるから、正直俺は早く帰りたいんだ。
「おーい、そこの酔っ払い!」
「おれはよっぱらいじゃねえよ!!」
「いいから、背中。乗るだろう?」
「よっぱらってないぃいーんだ、よ!」
喚くよっぱらいを無視してほら、と背中を見せるとよろよろと近づいてくる。乗りやすいように少し屈んでやったら、いきなり腕を掴まれた!
なにごとかと見やれば、俺にむかってふわふわと笑った。
「おまえ、むかしっからすぐどっかいっちゃうからな、おれがてぇつないどいてやるよ!」
それは君の方だよ、なんて言葉も言えないで呆気にとられて固まってたら、気付かず手を繋いだまま進もうとしたよっぱらいはつんのめった。
俺の名前を呼んで、ほら行くぞ、なんて笑うから、子供扱いに怒る気も失せて俺も歩き出す。
横に並べばよっぱらいは、繋いだままの腕をうれしそうにぶんぶん振り回した。
静かな夜道に響く調子っぱずれの鼻歌に、俺は思わず笑った。
繋いだ手が小さい頃の記憶よりも熱いのは、きっと君のアルコールのせいにちがいない。
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