ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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こねた集っす
ほのぼの
暗いの
ほのぼの
不思議なの
ほのぼの
です。
なんだかほのぼのではさんでるけれども、あくまでもたぬぃ基準なので。
「始めまして、僕はカイトといいます」
「私はメイコ、よろしく。なんだかあなた、丁寧すぎて面倒ね」
「そうですか?すみません。まだ起動したばかりなので、事象に対する処置がうまくできていないのだと予測されます」
「やっぱかたいわねぇ…ま、しかたないのかしら」
「メイコさんは、どうやってそれほどなめらかに文章を形成しているのですか?」
「んー…まず、さん付け、やめましょうか。あと敬語もなしでいいわ。同じVOCALOIDなんだし」
「 、わかった。メイコ、これでいい?」
「結構いい感じよ」
「ありがとう。それでは一つ、質問してもいいかな」
「あら、次はなに?」
「この部屋にある計38本の空き瓶と4つの腐敗した観葉植物と122冊の本と42冊の雑誌は、こういうインテリア?」
「何言ってんのよ、そんなわけないわ」
「なら、なんのために?」
「もちろんカイトのために!日常生活に支障がないかのテスト、ってとこね。さぁ、ちゃっちゃと掃除しちゃいなさい!」
「わかった…」
初期カイトとメイコ
こうやってカイトは家事が得意になってたらいい
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かたかたと、小さな手の震えが止まらない。
初仕事の道具はメイコに持っていかれてしまった。彼女から見た俺は、すぐにでもそれを己に突き立て自殺してしまいそうだったらしい。
本当はまだ傍にいたいのだけど、という真っ赤な唇の囁きが耳に残っている。メイコには心配かけてしまった。
自分の情けなさに吐き気すら起きる。俺は腹を括った、つもり、だったのか。
後悔しようにも、もう選んでしまったのだから、遅い。それにどうせ、何度やってもこっちを選ぶんだろう。
震えたままの手を床に投げ出すと、数枚の紙幣が、指先に触れた。
bottomlessの世界観のカイト
初めての話
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「ル、ルカ、それでいったい何をするつもりなの…?」
「あら、カイト、もう帰ってきたの?」
ルカは恥ずかしそうに顔を赤らめる。しかしカイトの顔は真っ青なままだ。
それもそのはずだろう。彼女の前にはパックに入ったままの魚が置いてあり、その周りにはライターやマッチ、ソースなどが散乱している。砂糖の瓶にいたっては、転んで中身をパックにぶちまけていた。
極めつけに、ルカが上段に包丁を構えているのだから。
なんとなく、うっすらとは、カイトにも彼女が何をしたいのかわかった。しかし、それを認めては、色々な方々に謝らなければいけないような気がしたのだ。白くて高い帽子を被った人達とかに。
邪魔だったのだろう、長い桃色の髪を一つに結っているのは新鮮だが、それ以上の衝撃が彼を襲っている。
「みんなにお世話になってるのに、お礼を全然してない事に気付いたの。だから、あなた達が帰ってくる前に、晩御飯でも用意しておこうと思って」
「そ、そう、かー。あ りがとう …」
「でも、カイトには見られてしまったから…どうしようかしら」
認めたくなかった現実を突き付けられ、カイトの返事も途切れがちだ。
彼の脳裏には家族の女性陣が浮かんでいる。なぜ、なぜ悪意は無いのにこうなってしまうのか、と咽び泣きたい衝動を堪え、カイトは一先ず提案する。今までも似たような事があったが、こうやって対処してきたのだ。
「なら、さ。俺、手 伝っちゃおう か?」
「でも、それじゃ意味が…」
「で、ででででもさ!もうすぐみんな帰ってきちゃうから、二人のが早くできるし!」
「………確かにそうね、カイトは料理は上手だし…手伝ってもらっていいかしら」
「もちろん!」
包丁を置き冷蔵庫に向かった彼女を見て、カイトは作戦が成功したことに安堵した。
これでルカの好意を無駄にせず、安全な食べ物を作れるはずだ。
しかし彼の安息は、つかの間のものだった。
「じゃあ早速…これ、お願いしていい?」
ルカが冷蔵庫から取り出したのは、どろりとした緑と紫を混ぜたようななにかを滴らせている、カボチャほどの謎の塊。時折内側から外へとうごめいているように見えるのは錯覚だと信じたい。
なにをつくるの
そんな事すら尋ねられないまま、カイトはいい笑顔のルカからそれを受け取るしかなかった。ぐにょりと指に食い込んだ感触がおぞましい。
カイトの戦いはまだ始まったばかりだ。
カイトとルカの日常
楽しいなぁ
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爪先で落ち葉を混ぜると、木の実が夕陽を反射して、キラリと黄金色に光る。
まるで綺麗な宝石のようで、レンはそれを拾って歩いた。
やがて夕陽も沈み、木の実も見つけにくくなってようやく、レンは自分が森の奥に迷い込んでしまった事に気付いた。
ずっと地面ばかり見て歩いてきたものだから、どこを通ってきたのかもわからない。
途方に暮れたレンが辺りを見回すと、キラリ、と落ち葉の隙間に光るものを見た。今までのものとは違って、ずいぶんと大きいような気がした。
両手いっぱいの木の実をいくつか落しながら、レンはそこに近寄っていく。迷ってしまったけど、あの木の実の方にいったらどうにかなるかもしれない、などと希望のような妄想と共に。
しゃがみこみ、さっき光った辺りを探す。ちらり、となにかが瞬いた気がして、レンはそこに、木の実をいっぱい持ったままの手を伸ばした。
「うわあっ」
急に、レンの手が引っ張られる。拾ってきた、宝石のような木の実がばらばらと転がる。
驚いて自分の手を見れば、落ち葉の隙間から伸びた白い、白い手に捕まれていた。
声を上げる暇も無く、レンは強く引かれて落ち葉に突っ伏した。
落ち葉の奥で、金色の瞳が笑うように細められているのを見て、レンは意識を失った。
とん、とんとんとん、小さな音が耳に心地良い。レンはゆっくりとまぶたを開いた。
居間で寝てしまっていたようで、畳の後が付いてしまった腕を見てレンは少し恥ずかしく思った。なにやら外で遊んでいたような気がしたが、夢だったようだ。
先程からの母の料理をする音に耳をすまし、もう一眠りしてしまおうか、と思い巡らしたところで、レンの名前が呼ばれた。
「レン、起きた?」
見れば、レンと同じ髪色で、同じような顔をした少女がレンを見て笑っていた。
「顔に畳の跡ついてるよ。こんなとこで寝ちゃうからー」
ケラケラと、おかしそうに笑う少女。
レンはまだどこかぼんやりとした頭のまま、口を開く。
「だれ?」
「えー?なに言ってんのレン」
おかーさーん、レンが寝ぼけて、だれ、だって!わざとらしく悲しそうに少女が叫ぶ。
母はそれを聞くと料理の手を一旦止めて、呆れたように、馬鹿な子ね、お姉ちゃんでしょ、とレンに言った。
お姉ちゃん、という単語をレンは頭の中で繰り返す。そうだ姉だ、と思うも、どこかふわふわとした感覚にレンは戸惑う。
あはは、と少女は笑って、レンの顔を覗きこんだ。
「リン、だよ」
木の実みたいな金色の瞳が、楽しそうに細められた。
昔話みたいな鏡音
ドングリが落ちていたので
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「暇だ」
「そうだねー、テト」
「なにか面白いことはないだろうか…」
「とくにないね。今みんないないし」
「あ」
「ん?………どうしたの、お腹減った?」
「ひゃんひゃりょひひょふひひゃひひゃ、ふゅほ」
「そりゃ、ちょっと痛いけど。なんか作る?」
「ひゅふひゅひゅひゃひゃへへふぁひゃひ。ひひゃひゃひゃひゃひゃ」
「ふーん…楽しい?」
「ふぉひぇひゃひひひょひょひほひ」
「ほんと?俺もやろっかな」
「ひゅ…わひゃひひょひゃふぁふひゃひょ」
「えー。テトだけ楽しむのってずるい。俺も噛み付きたいなー」
「ひゃら」
「…じゃあいいけど」
「ひゅひょ」
「なに?」
「ひゅふひひゅひひゃふぃひひひひゃふひゃっひゃ。ひふぃひゃ?」
「うーん、じゃ、あとでカイトんとこ行こーね。いちお、飲み込まないでね」
「ひょーふぁひっ!」
ルコテトだと言い張る。
テトが何言ってるかなんとなくわかると思いますが、ご要望があったら上げますね。
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