ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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カイトとメイコ。よくわからない。
深い深い何かに飲み込まれ、溶けていく。パソコンの電源を落とされると、いつもこんな気分になる。実際溶けているわけじゃないし、別に死んでいるわけじゃないのだけど(そもそも俺は生きているといえるのか)。視線は動くし手も動く。だけどなぜだか、俺自身がこの薄暗いパソコンと一つになるような、意識が薄くなるような感覚。だから俺はパソコンが落ちるとごちゃごちゃ考えてるのかもしれない。
「カイト」
視線を声の方に移す。そこにはメイコがいて、俺の感覚器官が正常なのが証明された。じゃあこの不思議な感覚も正常に受け取った結果なのだろうか。正常なのに不思議を感じるっておかしくないか?おかしくないのか。でもなんだか不安定な気がするこれはVOCALOIDとしていいのか。やっぱりただのバグ?面倒だから検索はなし。さて声をかけてきたのは誰だったか。ああメイコか。
「なに?」
「べつにー。ひまだから。」
「そう。俺もひま。」
「なんか面白いことないの?」
「あったら俺ひまじゃないよ。」
「あんたが面白いことやればいいじゃない。」
「んー、面白いことねぇ。」
ひまだからやったっていいけど、特に何も思いつかない。面白いこと。面白いこと。特に思いつかないのは俺がつまらないやつってことの証明になってしまうんだろうか。やだなぁそれ。というかいきなり俺にふる方がひどいんじゃないか。ああ、面白いことじゃないけど、これを聞いてみるのはいいんじゃないか?どうせ俺もメイコもひまなんだし。
「じゃあ、カウンセラーごっこしよう」
「はぁ?」
「俺が患者役でメイコがカウンセラー。じゃあはじめー」
「まぁいいけどね。ひまだし。やったげるわ。それではカイト君、今日はどうしましたか?」
「メイコ先生は溶けたことがありますか?」「それはメルトを歌ったことあるかとかそういう話?」「いや違くて。」「溶けたことねぇ。歌を歌いすぎて喉のあたりの機関が熱くなりすぎて溶けたことはあったわね。」「まぁそういうことでもないけどすごいねそれ。」「先生にその口のきき方はなんですかカイト君。それで、キミの言いたいことはなんなのかしら?」「えーっと、(ノリノリだなこの人)例えば周りと一つになるみたいな。」「私はないわね。厨二病?」「いやそういうのでなくて、聞いてくださいよ先生。」「聞いてるわ」「ぼやーっとするような、だけど感覚はあって、変な感覚。」「そういうのを五月病っていうのかもしれないわね。決定。カイト君はもう六月にもなるのに五月病。」「いや、五月病って五月病限定なわけじゃないんじゃないの?」「なに、先生に文句でも?」「・・・いえ。なんでもないです。」「ならよし」「でももうちょっとぐらい真面目にやってくれたって・・・」「なによカイト。これもしかしてあんたの話?」「実を言うと。」「へぇ。これじゃあんたに、
心があるみたいね。」
へ?それこそ冗談だろ。
「だって、それさみしいっていうんじゃない?」
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マスターがいないと普通のVOCALOIDは心が無い
といいなぁという妄想を元に
普通からいっぽぬけだした兄さん。
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