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ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
 

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御礼文でヤンデレだらけ




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年末年始企画文!
亜種やメインでどーんと です
年末恒例番組のアレに挑戦しようとしたようですよ!
カイトアカイトレンメイト、そしてちょっぴりルカメイコがくぽリン




その日も、いつもと変わらず平和に過ぎていくはずだった。
カイトとレン、そして暇だからと遊びに来ていたアカイトとメイト。
4人は思い思いにリビングで時間を過ごしていた。

「なー、メイコ達どこ行ったんだよ?」
「わかんない。なんか朝からみんなで出てったけど、どこ行くか教えてくれなかったんだ」

まったりと会話するカイトとアカイト。
その様子を尻目に、時計をちらりと確認したメイトが雑誌を置いて立ち上がった。

「どうしたの?」
「ん、あぁ」

ニヤリと笑ったメイトは、音楽番組がつきっぱなしだったテレビのチャンネルをいじっている。
なにか見たい番組でもあったのだろうか、とカイトが後ろ姿を見ていると、選んだのは真っ黒な画面だった。
疑問に思っていると、メイトがテレビの脇に避ける。
アカイトとレンも何事かとテレビを見ると、時計が15時の合図として、小さな電子音を響かせた。
それと同時に、黒一色だったテレビ画面が切り替わる。

「ん?」
「え…ルカ?」

画面に映ったのは、豪奢な椅子に座ったルカと、その傍らに立つメイコだった。
何がおきているのか全く読めていない3人に対し、メイトはくつくつと笑いを漏らしている。

『さて、カイト、レン、アカイト。あなた達に、今から命令をします』

冷え切った瞳で、画面の中のルカが口を開いた。
よくわからないのでとりあえず3人は何も言わないで聞いているが、その声の調子に少しびびっている。

『今から24時間、あなた達は笑ってはいけません』

「は?」
「え?」
「ちょっとまて、それって年末のあれじゃ…」

『お察しの通り、あなた達が今からやるのはアレです。そして笑った場合、こうなります』

カメラが下がり、画面に映るものも二人の顔、上半身、足、と移り変わる。
そしてルカの組んだ足の下が映った時、3人の目が恐怖と驚愕に見開かれた。

「が、がくぽ?………っ!」

床に俯せに倒れていたのはがくぽだった。彼の頭の上には、ルカのピンヒールを履いた足が乗っている。
しかし、3人に恐怖を与えたのはそれだけではない。むしろ、その後の要因の方がより大きかったといえよう。

がくぽは、褌一丁だった。

たしかに、仕事の関係でそのような格好になることはあった。だがしかし、そんな彼らにも経験したことのないものがそれに付け加えられている。
がくぽの尻が真っ赤に腫れ上がっているのだ。
それは間違いなく、アレの罰ゲームの結果であった。
3人が言葉を発っせないうちにカメラは再びルカとメイコを移す。

『わかったでしょう?もう一度言います。今から24時間、笑ってはいけません』
『たった今から、監視はスタートするわ。クスリとでも笑ったら、エージェントがすぐにそっちに行くから』

メイコは後ろ手に持っていたらしいバットを取り出し、軽く素振りをする。
二人の顔にはサディスティックな笑みが浮かんでいた。

『それじゃあ、頑張りなさい』

ルカの言葉を最後に、テレビはプチンと切れる。
突然の事に訪れた沈黙に、アカイトの呟きが響く。

「マジで?」

先程名前を呼ばれなかったメイトは対象外なのだろうと、困惑しつつも尋ねる。
メイトは肩を竦めて笑って答えた。

「さぁ。試しに笑ってみたらどうだ?」

その言葉に、3人は互いに顔を見合わせる。

「カイト、お前笑えよ」
「え?」
「そうだよカイトにぃ、やっぱここわカイトにぃが」
「え、え?なにそれ!なにその流れ?!」
「いや、本当じゃないかもしれねぇじゃんただのルカとがくぽのプレイの一環かもしれねぇじゃん!」
「そ、そういうならアカイトが笑えよ!」
「たしかに、そういうならアカにぃが!」
「な、なんだよレンお前、さっきからころころと意見変えやがって!お前こん中じゃ一番年齢低いだろ!お前やれ!年長者の言うこと聞けよ!」
「やだよ!なにそれこの前体育会系のノリは好きじゃないとか言ってたくせに!」
「んだよ、そんなこと一々覚えててんなよ!お前は俺の事が好きな女子か!」
「キショいこと言わないでよアカにぃ!」
「あほ!俺だって考えてキショかったわ!!」
「大体、アカにぃにそんな女の子いんの?」
「なにをぅ?!確かに顔はこのヘタレカイトと同じだがなぁ、このかっこよすぎる性格のおかげでモテモテなんだよ!」
「え、なんでそれ俺にも火の粉降り懸かったの?!」
「うるせぇヘタレ!ヘタレ言われたくなかったら今ここで笑ってみろや!」
「っぐ!じゃ、じゃあ性格がかっこいいアカイトはもちろん笑えるんだろうね!」
「っ!」
「あれ、アカにぃ笑えないの?あんなこと言ってたのに?」
「るっせ!お前なんてがっつりヘタレってタイトルに入ってる曲歌ってるくせに!」
「へっ!俺はイケてる曲だって歌ってますから!!」
「き、曲は曲だろう!」
「じゃあ俺がヘタレ関連の曲歌ってても俺がヘタレかは関係ないってことだね」
「っうぅ、」
「ちょっと待って!」

熾烈になっていく言い争いにカイトが歯止めをかけた。
ぎぎぎ、と錆びた機械のごとき動きでアカイトとレンがカイトを見る。

「もう、一緒に笑おう、そうしよう。それが一番平和だよ」
「………そう、だな」
「うん、そうだよね、きっとただの遊びだよね、笑ってもなんにもないはず…」

ごくり、と唾を飲む音。

「じゃあ、あの時計の秒針が12になったら…裏切るなよ」
「うん」
「勿論」

メイトも空気を読んで黙り、かち、かち、という音だけが部屋に響く。
3、2、1、と針が12を指した。

「あははは、はは……は?」
「……………………………」
「……………………………」
「ちょ、二人ともなんで笑ってないの?!」

カイトだけの笑い声が響き、アカイトとレンは必死に笑いを堪えながらいう。

「ごめ、なんか俺、笑えなかったわ。やっぱ面白いことないと」
「俺も。まぁでもカイトにぃ、なにもないみたいだ」

レンの言葉の途中で、黙っていたメイトが口を開く。
それはずいぶんとマヌケなメロディーだった。

「でてーん。カイト、あうとー」

え、という口の形のままカイトがメイトを見て固まる。
バシンと大きな音をたててリビングのドアが開き、入ってきたのはおもちゃのバットを持ったリンだった。
黒いスーツを身に纏いグラサンをかけている。
さっと動いたメイトがカイトを立たせ、壁に手をつかせるとリンがにやんと笑ってバットを振りかぶった。

「…ッ…………………!!!」

バシン!と先程ドアが出した以上の音で、バットがカイトの尻を的確に狙い打った。
声にならない声で悶絶し、カイトは床に崩れ落ちる。
潮が引くように去っていくリンを見送りながら、レンが呆然と呟いた。

「24時間って、あと何時間あったっけ…?」

23時間と35分、と笑いを含んだメイトの声は、3人にとって地獄を意味していた。
魂が抜けかけたようなカイトをアカイトが恐々と見つめる。
彼らの戦いは、まだまだ始まったばかりだ。














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実際にアレを見ながら


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