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ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
 

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KAITOとAKAITO
うちではこんな感じ




ああ暑い暑い買ってきたアイスももうきっとドロドロだろうなあとりあえずアイスを冷蔵庫につっこんで先にシャワーを浴びよう。
マンションの階段をやっとこさのぼり終え、故障中のエレベーターを恨めしく思いながらドアの前に到着。えーっと、鍵は、と。よし開いた。
ふぅ、と息をついてドアを開けるとバチリと目が合った。

なにとかって?
俺の認識システムは俺だと判断してるんですけども。
これはバグ?鏡?でもこんな玄関に置いたりしてないしなあ。
まさかドッペry
うああ俺死ぬの?!まだアイス食べ足りないのに!!!!

思考ばっか回して動きが硬直しっぱなしの俺に対してドッペルいやいやいやいやいや目の前の俺はニィ、と妖しく笑った。あ、こいつ俺じゃない。目が赤い。

「よう、カイト」
「だ、だれ?」

あっちはどうやらドアを開けにきていたらしい。おかげで俺と赤いのの距離がすっごい近い事にやっと気付いた。
一歩下がって調度玄関から出る形になってから、相手の全体像が視界に入る。

赤色の髪に赤色の目。
メイコより彩度の高い赤で俺の顔。着てるものも俺のと色違いに赤い。
今まで俺と同じKAITOシリーズに会ったことはあるけどこんなに俺に似ていることはなかった。

「お、お前、誰だよ?」
「へぇ、なにお前、わかんねぇの?」

まるでさっぱりわからない。
不敵に笑う赤い俺は、嘲笑うように言う。

「なあカイト、お前がスリープモードになってるとき、お前がどうなってるかわかるか?」
「はあ?何言ってんだお前」
「そうそう、マスターが左腕切ったって知ってるか?カイト」
「知ってるよ。機材に引っ掛けたんだ」
「あーらら、それ信じちゃってるわけ?カイトは素直なヤツでいいなあ」
「…なんだよそれ。他になんか理由があるのか?まるでマスターが嘘ついたみたいに言ってる」
「たとえば、マスターが、スリープモードの間にカイトをアンインストールしようとした」
「は?なに、言って、」
「そこで俺様がカイトのシステムから表に出ていって、マスターにやめさせようとした時、近くにシャーペンがあった」
「ありえるわけないだろ?なんだよそれ、」
「そういやミク達今どこ行ってんだっけ?なあ、仕事でみんな留守にしてるけど、それって本当か?」
「あ、当たり前だろう!!」
「そうかねぇ。マスターの怪我がなんで一カ所なんだ?どうしてカイトをアンインストールしようとしたのにもうやめたんだ?俺様が怖いから?違うだろ」
「やめろよ、何いってるんだお前」
「カイトをアンインストールする必要が無くなったんだよ。他のVocaloidが代わりに消失したから」
「や、やめろ。変な事言うな!!」
「なあ、本当の事、知りたくないか?カイトと俺様が何をしてきたのか」

赤黒いマニキュアが塗られた両手が俺の頭を掴み、予想外の行動に体がビクリと跳ねる。
動けない。
汗がダラダラと背中を伝う感触。
それ以上に、目の前の赤い俺が気持ち悪い。
こいつは何を言っている。わけがわからない。頭がぐるぐるしてしょうがない。
赤い俺は歪みきった笑みをさらに濃くして、また赤い口を開く。








「うそぴょーん」








は?




「だーかーら、嘘だっつの!」

赤い俺は、もう我慢できないとばかりに馬鹿笑いを始めた。
さっきまでの妖しげな笑みはどこへやら。
ていうかえっ?!うそ?!

「嘘だって!!マジお前信じた?信じた?!信じただろ!!だってお前超マジ顔で、ホント泣きそうになってんの!俺様笑い堪えんのスッゲ辛かったし!ありえないから!マスターが俺らをアンインストール?ないない。マスターの歌ってかなり残念な感じじゃん!それにミク達が仕事じゃなくて消失?少なくともメイコが消失するわけねぇし!メイコが消失したらその前に地球が消失すんだろ!っあっははははははははははははははははははははははははははははは!!!」

うあああ、顔が熱くなってきた。本当、恥ずかしい…………何やってんの俺!!

「なんかすっげぇ汗かいてっけど、それも当たり前だから!お前よくこんな暑いなか外に立ってられんなー」
「くぅっ!うるさい!!うるさいいいい!!!だいたいお前だれなんだよ!!なんか俺はお前だみたいな事言ってたけどちがうんだろ?!誰だ!!誰なんだっ!!」

聞くと、馬鹿笑いをおさめて、今度は悪戯っ子そのまんまの笑みで言う。

「俺様はアカイト!お前のマスターの趣味でお前のデータを元に作られた、まあカイトの双子?ってとこだ!」
「それこそなんなんだよ!!もうわけわかんないし!!」
「泣くなって!」
「泣いてないっ!アカイトこそ笑うな!!」
「あっはっは!それよりいいのかよ?その袋ん中、アイスじゃねぇの?」
「へ…?あ、アイスぅううう!!」

アカイトを押しのけて家に入り台所に駆け込む。
後ろからはあいつの馬鹿笑いが聞こえてすっごいむかつく。

「ちょ、なんだよこれ?!!!」

冷凍庫をあけたら赤、赤、赤。ハバネロだらけ!

夏はやっぱり冷やしハバネロだよな!とかいう声に、俺が頭を抱えたのは言うまでもない。










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た、楽しかった!!

というかキャラ設定書こう。そのうち。
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