ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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亜種について本気だしてカイトと絡ませて考えてみようと思ったのです。
兄さんと絡むのは、まあ、書くのが自分なのでしかたがないのさ!
帯人編
ヤンデレ オブ ヤンデレ がデフォなのでやはりそんな感じ
情緒不安定なイメージ
ドアを開ければ、驚いたような青い目がこっちを見た。
当然だろう。俺は今までこの部屋に近付いたことすらなかった。
ズキズキと脚が痛い。
ほうけて椅子に座ったままのカイトに近づいて首を掴んで壁に叩き付けると、こいつはもう音が出ない事を忘れたのか、何か言いそうに口をぱくぱくとしている。
唐突に現れた、こいつにとって最悪の権化であるだろう俺に壁に縫い付けられているというのに目の中の恐怖の色は薄く、どうして俺がここにいるのか、という疑問ばかりが見える。
しかしそれも、俺の左手が掴んでいるアイスピックを見て、納得したように使い物にならない口を閉じた。
その仕種が俺をいらつかせて、首を押さえる右手に力がこもる。
ジクジクと腕が痛む。
なのにカイトには苦しげな様子もなく、ただ淡々と俺を映す硝子玉があるだけ。
ああ、こいつは俺が何をしに来たかを理解したんだろう。それならば、とアイスピックを半回転させた。
左手をゆるりと持ち上げて、そのまま力を込めて青い頭に打ち付ける。
衝撃に弾かれた頭はそのまま右側へと音をたてそうな勢いで折れた。
何も色を燈さない目が気にくわなくて、そのまま何度か頭を殴る。
あっちへこっちへと頭が揺れるも、その目は痛みも映さない。
俺はこんなに痛いのに。痛いのに。痛いのに。
ドクリと、心臓を模した機関が蠢く度に
視界に光が掠める度に
集音機関が音に揺さ振られる度に
マスターが、あの表情をする度に
俺は、こんなにも痛いのに。ジクジクズキズキガリガリグチグチと、傷口もないのに、いつもいつも痛くて痛いのに。
「おま、えが……、お前のせい、で…………」
くるりとアイスピックが半回転する。
「お前のせいなんだよ全部……!!!」
奇怪な音を立てて、アイスピックの先がカイトの頬をえぐる。
カイトは瞬きもしない。
鼓動が酷く煩くて痛い。
「お前が、お前のせいで!マスターは笑わない、顔を上げない、俺の顔を見ない、ずっとずっとマスターは、痛いって、俺と一緒で痛いって、いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも、痛くて痛くて痛いって、マスターは、笑って、くれない…」
メイコもミクもリンもレンも、痛くて苦しくて、泣きそうな顔をして、俺もひどく痛くて、痛い。
なのにこいつは、痛いのは全部俺に押し付けて、マスターにメイコにみんなにみんなに痛いのを押し付けた。
全部全部こいつのせいだこいつのせいだこいつのせいだこいつのせいだ!
ガツン
気持ちの悪い音と痛みに、意識が引き戻される。
俺の左手があって、握ったアイスピックは途中で俺の右手の甲の中に消えて、その下にはきっとカイトの首がある。
ポタリ、と水の音がする。
カイトのぼんやりとした目に、俺が映っている。
空気を吸おうと、薄い唇が開き、ひゅう、と空気が通過する音。
ふいに、力がなにもかも抜けて、左手がアイスピックから離れる。
足がふらついて、俺の右手ごと壁に縫い止められたカイトに倒れかかる。
「おれは、おれ は 、 」
『……だめだ、カイトはもう、声がでない』
『マスター、つまらない冗談はやめてくれないかしら?なんであいつの声がもう出ないの?!ただ壊れているだけかもしれないじゃない!!』
『違う、メイコ。カイトの発声機関はまるごとなくなってるんだよ』
『な…によ、それ。まるごとなんて…そんな……もしかして、あの子が』
『多分。他にもいくつか感覚機関も…ん?誰か……そこにい』
「 ますたーが 、 みんなが 、おまえ が 、 わらえないなら 、」
力を加えるものがなくなったからか、俺達の体重を支えられなくなったのか、アイスピックが壁から抜けて、そのまま俺達は床にずり下がる。
「 おれ は、 いたい ばっかの ここになんて 、 うまれてこなくて 、よかったんだ 」
ぽたり、と頭に水の感触。
そこから浸蝕する痛みに、俺の意識は暗転した。
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帯人はカイトのバグとして発生したイメージ
なので情緒不安定
マスター大好き度はカイトより多め
他の人達は嫌いでもなく好きでもなく
嫉妬はするけどボコすとマスターがへこんだり怒ったりするから我慢してる
でも時々、いやしょっちゅう?まあ、そこそこの頻度で感情のベクトルがねじれて大元のとこに八つ当たりに行くという感じ
いえす!ふりーだむ!!
ちなみに滅紫は けしむらさき と読みます。
色の名前が帯人のイメージだったもんで。
でも帯人のイメージカラーは滅紫より黒っぽいのだと思うんだ
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