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ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
 

誤字等気になることがあり
ましたら是非ポチっと。只今、
御礼文でヤンデレだらけ




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ねがいごと の続きにもなりえてます

カイコとレンでほのぼの







初詣から帰ってきて、絶句。
いつものように開けた扉はいつもの場所に繋がっていなかった。
だって、なにこの惨状俺頑張って大掃除したのになんだここどこだよ腐海の森か!!
カイトにぃ達が買い物行くから先帰ってって言って・・・メイコねぇも買い物に行ったのを疑うべきだった・・・
ひどいよ?これ。マジでひどい。
どうやったらこたつがバラされて椅子が食器棚に刺さってソファの上に服が座ってる状況になるんだ!!誰の服だよこれ!
ほんと、うわぁ。誰がやったの?これ・・・まぁ誰がやったかは、なんとなく想像がつく。前にメイトにぃ達が来たときも似たようになったし・・・俺が片付けんの?

リビングで途方に暮れてると、恐怖の空間でガタリ、と物音。
ビックリして見れば、音の主があ、と呟く。
綺麗な青色と目が合った。

「レン君。帰ってきていたんですね」
「え、あ、 あぁうん。でもなんでカイコねぇが?」

相変わらずのふわふわした笑顔がいきなりテレビの裏からでてきたもんだから、思わず変な反応をしてしまう。
カイコねぇはおいしょ、とソファに散らかっている服をたたみ始め、空いたスペースに俺も座るよう勧める。

「初詣の後、メイトさんの家に戻るみたいだったんですけど、リク君があの家は片づけなきゃだめですよって泣きそうに言うんですよ。」
「リク君って、だれ?」
「あら、レン君はさっき会っていませんか?」

さっき話してたのはリンちゃんだったのかしら、なんて首をかしげるカイコねぇ。
いやいや、今日は服装全然違うのに間違えないでよ・・・と思ったけど口には出せなかった。
コトリ、と傾げられた細い首。白くてすべすべしてそうな肌に、体温が上がる感覚。
カイコねぇがマフラーはずしてんの、初めて見た。

「それで、どうしようってみんなで話していたら、アカイトがレン君達の家に行くぞって言って。許可はカイトとメイコさんから貰ったみたいなんですけど、」
「こんなすさまじい状況に・・・」
「はい・・・ごめんなさい。アカイトと帯人が暴れちゃって・・・」
「いや、カイコねぇは気にしなくていいから。それで、主犯の奴らは?」
「アカイトと帯人はメイトさんが仲裁に入ってくれて落ち着いたんですけど、リク君が酔って、その、服を脱ぎ始めちゃって・・・そうしたら他の人たちが、あ、また酔っちゃってたんですけど、いろんなとこからみんなの服を持ってきちゃって・・・」

明らかに一人分じゃない服の量の理由はこれか・・・てか、カイコねぇは君付けで呼んでんのになんでこんなにスカートが散らばってんの?リクって男じゃないの?

「リク君がやっと寝た後、シロイトが酔ってる人たちをとりあえずメイトさんの家に連れてくって言って、ネルちゃんとニガイトがそれの手伝いでシロイトと一緒に行って、メイトさんがお酒がないのに気づいたんです。それでアカイトと帯人を連れてお酒を買いに行きました」
「え・・・今のが、なに。俺が帰ってくるまでの30分ちょいの間に?」
「私もいまいち、信じられないんですけどね・・・・」

ふぅ、と息をついて、カイコねぇがたたんだ服をソファの端にきれいに重ねる。
俯いたら青い綺麗な髪がさらりと流れて、手を伸ばしたくなって!何考えてんだよ俺!!あれ?でもなんでカイコねぇはシロにぃにもメイトにぃにもついていかなかったんだ?

「ねぇ、カイコねぇはなんで残ってたの?」
「私ですか?だって、部屋をこんなままにして行けませんから」

困ったように苦笑して、カイコねぇがソファから立ち上がる。
刺さった椅子を見つめて悩んでるみたいなカイコねぇに、俺は手伝うよ、と声をかけて椅子の背の部分を持つ。
なんだよこれ、どうやって刺さってるんだ?力任せに引き抜こうとしたらうわ、食器棚が傾いた!
カイコねぇがあわてて棚を抑えてくれたから大惨事にはならずにすんだけど・・・どうすんのこれ。

二人で試行錯誤して四苦八苦しながらどうにか椅子を棚から抜いて、リビングに転がる。暖房が利いた部屋でバタバタ動いたから汗かいた。気持ち悪。着替えたい。
フローリングの床も温くて、窓でも開けようかと思ったらバタン、と多分冷蔵庫を閉める音。
ぺたぺたと裸足の足音と一緒にカイコねぇの声が降ってきた。

「レン君ありがとうね。これ、お礼です」

差し出されたのはやっぱりアイス。でも暑いからちょうどいい。
受け取ったアイスを持ってソファに移動する。
私も熱くなっちゃいました、なんてはにかんでカイコねぇも隣に座って、二人でアイスをぱくつく。

「カイコねぇは何味の食べてんの?」
「イチゴチョコチップです。おいしいですよ。レン君もどうですか?」
「食べる」

カイコねぇがスプーンで掬った一口を差出して、食べる。ん、おいしい。

「バナナチョコチップも食べる?」
「え、いいんですか!食べたいです!」

きらきら、途端に小さい子みたいに目を輝かせてうれしそうに俺の差し出した一口をカイコねぇが食べる。
ありがとう、と言う幸せそうな笑顔にこっちもつられて笑顔になった。この人、ほんとに俺より年上の設定なの?

カイコねぇが幸せそうな顔のまま、自分のアイスを掬って口に入れようとしたところで、何かに気づいたように停止する。どうしたんだろう?
固まったカイコねぇの顔はみるみる真っ赤になって、その視線の先を固定したままだ。
そしてその先は、カイコねぇのスプーン。






う、うわああああああああああああ!!
ちょ、ちょっとまてって!俺、今さっきすっごい恥ずかしいことしてた!!あああああああああ恥ずかしい!すっごい、すごい恥ずかしいい!!!
アイスで冷めた体温がまた急上昇するのを感じる。俺の視線も自分のスプーンに固定されちゃって動こうとしない。は、はずい!な、なんか声かけるべきなのかこれはでもなんていったらいいのかわかんねぇよもう!!

すっごいがんばって、どうにかスプーンからカイコねぇに視線を移すと、カイコねぇも丁度俺の方を見た。
まっかっかな顔で、恥ずかしそうな顔でえへへ、と笑ってから、もう溶けそうなアイスを、パクリ。
そのまま視線で、ほら、レン君も、と促すから、俺もパクリ。
すっごい恥ずかしくて、アイスの味もわからなかったけど、こんな反応してるお互いがおかしくて二人でちょっと笑った。


こんなのも、いいかも。













ちなみにカイコが出してきたアイスはもちろんカイトのですw
likeからlove・・・表現できてるんですかねこれは・・・
ともかく、リクエストありがとうございました!

ついさっき間違って消したかと思って涙目になったのは内緒。
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