ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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りびんぐ の続きかもしれない
のんびりしています
とある亜種君とリン
カコン、カコンと一歩ごとに可愛い音。
石畳の道を下駄で歩くのは楽しくて大好き!
今日はあんまり着たことない振袖で、初詣に行く。
私は橙に大きな花の模様がかわいいので、ミクねぇは赤から青っぽい翠のグラデーションがきれいなの。
メイコねぇは落ち着いた紅色に水の流れみたいな模様が入ってる。
メイコねぇたちはなんか、大人の女のひとみたいな、そんな感じがするのがちょっとうらやましい・・・なんて思うけどでもね!私だって何年かたったらきっとすごい、なんかもうバチーン!って女の人になれるって信じてるからいいもん。
レンもカイトにぃも、黄緑と紺の着物を着て、今日はみんな和風な格好。
いつもと違う服はやっぱりわくわくする。新しい曲をもらった時とちょっと似てるかも。
「だれか知ってる人いるかなぁ?」
「んー、お仕事の人はいないかもね」
ミクねぇに聞いてみたけど、やっぱりそうだよねぇ・・・せっかく可愛いのを着てるからいろんな人に見てもらいたかったんだけどなぁ。
でもまぁいっか!って気を取り直したら、神社の鳥居が見えてきた。
あれ?鳥居の前にいる人達ってもしかして?
「あ。 あけましておめでとうございます」
固まってる人たちの中の、青い髪に水色のマフラーをリボン結びにした女の子が気がついた。
その子はカイコねぇで、いつもみたいにふわふわした笑顔であいさつしてくれた。
よくよく見たらその隣には真っ赤な髪のアカにぃがいて、メイトにぃにハクねぇに、なんかみんないっぱいいる!
カイコねぇがあいさつしたから、なんだか話していた他の人たちも私たちに気がついたみたい。
「よぉリン!あけましておめでとう!」
「メイトにぃも!今年もかっこいいね!」
「おいおいリン、その言葉はこんなやつじゃなくて俺に言おうぜ?」
「・・・アカイト。それ自分で言っててちょっと痛くない?大丈夫?」
「うっるせぇよバカイトが!」
「アカイトさん、新年早々そんなに怒鳴ると二日酔いに響きますよ?」
「え、なに、アカにぃ二日酔いなの?だっせー!」
「す、すいません、わ、私がアカイト君にお酒を勧めちゃったせいで…本当にごめんなさいせっかく新しい年になって私もみなさんに迷惑かけないで頑張ろうなん」
「ハク、うるさいわよ。そんな言葉なんてもう聞き飽きたからやめてよね」
「うぅ・・・ごめんなさいネルちゃん・・・」
わーわー、みんなそれぞれ挨拶したりなんだかいろいろ話したり、一気に神社が騒がしくなる。
私もニガイトと話してたんだけど途中でメイコねぇに引っ張られていってちょっと暇になった。
だれにはなそうかなぁ、なんて思ってると、あれ?見たことない色?
橙色の髪の毛の、おんなじ位の年の子がハクねぇ達と話してる。女の子かな?
じぃっと見てたらその子が私に気づいて、会話を切り上げたのか私の方に歩いてきた。
灰色の瞳に橙色の髪のその子はやっぱり知らない子で、でもたぶん私たちと一緒なのかな?
かわいい・・・よりも、きれいなかんじがするなぁ。たぶんおんなじ年だと思うのに。
「あけましておめでとう!」
「あけましておめでとうございます」
返ってきた声はその見た目とおんなじきれいな声。ん?あれ?
「あれ?君、もしかして男の子?」
「はい、そうですよ」
言った後に失礼だったかなーっておもったけど橙色の子は、よく間違われるんですよね、なんてやわらかく笑った。
なんだかすごい、いい人?
「ごめんね、会ったばっかで変なこと聞いちゃって」
「いえ、気にしないでください。僕はリクと言います。あなたは、リンさん、ですか?」
「うん。君はリクっていうんだね。リクって呼んでもいい?」
「はい、好きなように呼んでもらっていいですよ」
「あ、私もリンでいいよ!同じぐらいの年だよね?」
「そんな感じです。リン達はこれからお参りですか?」
「そうだよ。リクたちはもう終わったみたいだね」
「はい。それでメイト兄さん達とどこに行くか話し合ってたとこなんです」
「へぇー。あ!リクって、お参りのときなにお願いした?」
「それは、秘密ですね。だってお願い事ですから。ところでリンの振袖、よく似合ってますね。すごくかわいいです」
ふわふわしてるんだけど、カイコねぇともカイトにぃとも違うふわふわ具合の笑顔でリクが言う。あ、さりげなく今日一緒に住んでる人たち以外で初めて言われた!
私もちょっと忘れてたことだったから、リクに言われたおかげでまたこの恰好がうれしくなってきた。
「ありがとう!あ、この服とリクの髪の色もおんなじ色だね」
「本当ですね!」
「でも、リクはかわいいよりきれいな感じだね」
おんなじ位の年なのにいいなー、なんて呟いてるとリクはちょっと大人な感じでありがとう、と言った。むー、同じくらいなのにー。
「なんかリクって大人っぽいね」
「そうですか?僕はあんまそうは感じませんけど」
「んー、ほら!私が女の子って間違えちゃったでしょ?そこで怒らなかったのとか大人だなーって。だってきっとレンだったら怒ってたもん」
そう言うとリクはなんでだかわからないけど一瞬だけ固まって、そのあとは普通に、そうなんですか、と返した。なんだろう?
そこまで話すと、メイトにぃがそろそろ行くぞーなんて声をかけて、リクもはーいと返事をする。
「それでは、僕はもう行くみたいなので。また会いましょうね」
「うん、リクまたね!」
とことこ歩いてく姿に手を振って、私もメイコねぇ達の所に下駄をならしながら走る。
なんか今年は新しい子もいて楽しくなる予感がするなぁ。ああ、すごく楽しみ!
神様にお願いする必要なんて全然なさそう。
じゃあ今年は、神様に何を願おう?
初詣のお話。どうせなら元旦にあげようかたぬぃさん!って似たような言葉を何回繰ry
ここでは初めてやってきたリク君の詳細は、え、自分はどうすればいいっすかろくさん!
彼の魅力はここの文章では全くと言っていいほど表せてないんですけども、どうしよう。ほんとどうすればいいかなろくさんへるぷみ!
まぁそんな感じの試みでございます。この話をいろんな視点で書いたら面白いかなと思ったんですが気力の問題で実行できませんでしたっていう・・・
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