ヤンデレからほのぼのまで 現在沈没中
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カイトとアカイトで気持ちの悪い話
短いです
「たとえばの話だ」
勝手に人のベッドに転がったアカイトが話始めた。
こいつはなんでいつも勝手に俺の部屋に入ってくるんだ?
無視するのもいいけどどうせこいつは喋り続けるのはわかってる。
だったら適当なとこで話を切ればいいかと、読んでいた本を脇に置いた。
「マスターが死んだとする。そうしたらお前はどうする?」
「そんなん決まってるだろ?壊れるよ」
「まあ、それはメイコ達もそうだろうな」
俺の答えが期待通りだったのか、アカイトはカンに障る声で嗤う。
「じゃあもう一つ。マスターが殺してくれって言ったら?」
「はあ?」
アカイトはにやにやとこっちを見ている。
なにを気持ち悪いことを言ってるんだこいつ。
「きっとさあ、メイコはぜってーやらないよな。ミクは泣きながらやるかも。ちびっ子達は、逃げるかな。そんでお前はさ、」
そう言ったアカイトはベットから起き上がり、床に座っている俺の目の前に立った。
なんだよ、と見上げるとにぃ、と気持ち悪く嗤ったアカイトの顔が見えて、ぶれ、た?
鈍い音と後頭部の痛みで、床にたたき付けられたのに気付く。
逆光で顔は見えないけど真っ赤な瞳だけが爛々と光っていた。
そこでようやく呼吸を忘れていたのに気付いて、息を吸おうと口を開いた瞬間にまた衝撃。左胸のあたり。
視界にうっすらとあいつの赤黒いペディキュアが見える。くっそ、足か。
「ここをなーんも思わねぇで、包丁だかナイフだか手だかペンだか鋏だかアイスピックだかフォークだか、そんなもんでぶち抜くんだろうな?最悪だよな」
それのどこが悪いんだよ。そう言いたくても息苦しくて言葉が出ない。
だけどアカイトは俺が何を言おうとしたかわかったらしく、また嗤う。
「ほっんと、お前なんてきえちゃえよ」
頭に走った衝撃で、意識が黒く潰れた。
意識が完全に飛んだのか、ぐったりとしたカイトを床に転がしたまま、アカイトはまたカイトのベットに転がった。
「あーあ。俺も帯人のやつも、あいつごと消えちゃえばいいのに」
呟きはオリジナルに届く事はなく、ただ空虚に漂い続けた。
アカイト君が暇で、周りにカイト君しかいないとこうなるのです。
アカイトは特に意味はないと思うんだ
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